十二指腸潰瘍は入院すべき!?
十二指腸潰瘍になると、入院治療と自宅療養の2つを選択することになるようですが、どちらを選んだら良いのでしょう?早速見てみましょう!
<十二指腸潰瘍になったら
入院すべき?>
結論から申し上げると、十二指腸潰瘍の場合は、その潰瘍が血管を破るなどして大出血をした場合や吐血した場合は、もちろん緊急手術&入院になるようです。
ただ、潰瘍部分の出血程度であれば、殆どの場合は入院手術せず、一時的に絶食したり、薬物治療や内視鏡下で止血するなどの治療で済むことが多くなったそうです。
以前に比べ、十二指腸潰瘍に有効な薬の開発や、内視鏡の技術が格段に進んだお蔭といえましょう。出来れば体に負担が掛かる手術は避けたいものですから、助かりますね♪
尚、入院したほうが早く治るというのは、病院に入院すれば規則正しい生活になり、日常と遮断される為にストレスも軽減される為、そういう面では治り易いと言えます。
ただ、上記に記載したように、入院するということは、かなり十二指腸に大きなダメージがある為ですので、「通院より入院の方が早く治る」とは言えないようです。
入院であれ、通院であれ、治療中は胃腸に優しい生活(ストレスを溜めない、消化の良い食材を摂取する、禁煙・禁酒を心がけ、カフェインや刺激物は避ける、など)を心がけたいものです。
<十二指腸潰瘍の入院に掛かる期間や
費用はどのくらい?>
運悪く、何らかの原因により十二指腸潰瘍が悪化し、大出血などを起こし、緊急入院&手術が必要になった場合、どのくらいの日数入院すべきなのでしょう?
厚生労働省発表の「患者調査 平成20年度版」によりますと、入院期間は平均して22.1日だそうです。結構長いのですね!
また、厚生労働省発表の「医療給付実態調査 平成20年度版」によりますと、入院費用は1日当たりの費用が、平均して9,050円。
めやすの窓口支払総額は、平均して20万円掛かるそうです。(注:3割負担の場合です)
尚、高額医療費制度を適用した場合は、一般所得・70歳未満の方の場合は、平均して 84,100円だそうです。
時間もお金も掛かる入院生活。出来れば避けたいですね。
<十二指腸潰瘍で入院することが多い年代は?>
それでは、どの年代が十二指腸潰瘍で入院することになる率が高いのでしょう?こちらも厚生労働省のデータによると、
1位:80代
2位:70代
3位:60代
と、年を取る毎に入院比率は高くなります。ピロリ菌やストレスが原因が主因と言われますが、入院率から見ると胃腸の老化が原因とも取れます。
年を重ねる毎に、胃腸を益々大切にしていきたいものですね。